野生犬が乳児くわえ逃走、父親が格闘し取り戻す 豪州

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豪州東部で、野生犬の一種「ディンゴ」がくわえた乳児を父親が格闘の末に奪い返した/Great Big Story

豪州東部で、野生犬の一種「ディンゴ」がくわえた乳児を父親が格闘の末に奪い返した/Great Big Story

(CNN) オーストラリア東部クイーンズランド州のフレーザー島で野生犬の一種「ディンゴ」が生後14カ月の幼児をくわえて逃げようとしたものの、追いかけた父親が格闘して奪い返す騒ぎがこのほどあった。

男の子の乳児は頭部後部で骨折や刺傷を負い、母親と共に近くの病院へ空路運ばれた。同州の医療行政当局者によると、治療後の容体は安定した。

ディンゴの群れは今月19日の夜間に一家のキャンプ用バン車を襲撃。航空機を使った医療サービス組織の操縦士は地元メディアの取材に、両親が乳児の叫び声に気付いて目覚め、ディンゴを追って取り戻したという。

乳児は首部分をくわえられて引きずり出されていたという。両親の機敏な判断や格闘などがなかったのなら、乳児の負傷はより深刻だったはずだとも推測した。

休暇先として人気のフレーザー島でのディンゴの攻撃は珍しくない。ディンゴの30集団もが生息しているとされ、それぞれの群れは最多で12匹で構成されている。

今年の1月には6歳男児がディンゴの群れの攻撃を受けながらも助かる騒ぎが発生。同州政府はこの後、生息するディンゴの個体数が及ぼす住民らへの危害の程度などに関する調査も開始していた。

同島では2001年、9歳男児がディンゴの攻撃で死亡した後、110匹余が殺処分された。ただ、環境問題の科学者は、殺処分の措置は同島でキャンプ客や休暇の行楽客との接触が続いた結果、攻撃的になったディンゴの生息数にほとんど影響をもたらさなかったとも指摘している。

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