シンガポール航空、全スタッフにワクチン接種へ
(CNN) シンガポール航空は世界の航空会社に先駆け、パイロットや客室乗務員ら全員に新型コロナウイルスのワクチン接種を受けさせる方針を明らかにした。
同航空がCNNに確認したところによると、搭乗ゲートでの案内係なども含め、乗客らと接触するスタッフ全員について、政府から無料でワクチンを接種するとの申し出があった。
ゴー・チュンポン最高経営責任者(CEO)は全社に向けた18日付のメールで「政府が航空業界を優先してくれたことに感謝する」と述べ、業界が経済回復と新型コロナウイルス対策の両方に果たす重要な役割を反映した判断との見方を示した。
すでに従業員5200人が申請を済ませ、接種は2~3日中に始まるという。
接種を受けたスタッフに対しては、新型コロナウイルス関連の制約が緩和される。例えば乗務員は現在、帰国から7日後に検査を受けるよう義務付けられているが、接種後はこれが免除される。
シンガポールは米ファイザー製の2回接種型ワクチンを購入している。ゴー氏はオン・イェクン運輸相とともに同国のトップを切って1回目の接種を受け、「痛みもなく手軽だった」と感想を述べていた。