独VW、欧州にEV向け電池工場6カ所建設へ
ロンドン(CNN Business) ドイツの自動車メーカー大手フォルクスワーゲン(VW)は15日、電気自動車(EV)向け電池の生産工場を2030年までに欧州に6カ所建設する方針を明らかにした。
合計の生産能力は1年あたり240ギガワット時になるという。広報担当によれば、これはVWのEV「ID3」約400万台に電力供給できる数字だという。最初に稼働する工場2カ所は、スウェーデンのシェルレフテオーとドイツのザルツギッターになる見通し。
VWは、EVの充電拠点を欧州全土や米国、中国に設置する考えも明らかにした。
VWのEV戦略は、新型のバッテリーセルを通じた電池価格の引き下げに左右されそうだ。新型のバッテリーセルの生産は2023年に始まり、VWのEVの最大80%に搭載される見通し。VWによれば、電池製造に関連する原材料の最大95%をリサイクルする計画。
電池のコストはEVの全コストの大きな割合を占めるが、エントリーモデルで最大50%、スタンダードモデルで最大30%、徐々にコストが削減される見通し。