米最大級の石油パイプライン、サイバー攻撃で一時停止

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コロニアル・パイプラインの施設に並ぶタンクローリー=2016年/Jay Reeves/AP

コロニアル・パイプラインの施設に並ぶタンクローリー=2016年/Jay Reeves/AP

(CNN) 米石油パイプライン大手コロニアル・パイプラインは7日、サイバー攻撃を受けてパイプラインの操業を一時的に停止した。

コロニアル・パイプラインは8日、ランサムウェア(身代金ウイルス)による攻撃があったと発表した。7日に発覚して一部のシステムを落としたため、全パイプラインの稼働が停止した。

サイバー攻撃の調査を外部企業に依頼するとともに、連邦捜査当局などに通報したという。

同社はテキサス州ヒューストンからニューヨーク港まで約8800キロのパイプラインを運営し、1日約3.8億リットルのガソリンなどを輸送。同社のシェアは米東海岸で消費される燃料の45%を占める。

国土安全保障省サイバー・インフラ安全局(CISA)の高官は8日の声明で「ランサムウェアがあらゆる組織に脅威を及ぼすことがはっきり示された」と述べ、各方面の組織に対策強化を呼び掛けた。

ホワイトハウスは燃料供給への影響を分析し、地方当局と協力して対策を検討していると述べた。

米国では昨年、政府機関が利用するソーラーウィンズ社のネットワーク管理ソフトにロシアのハッカーによる大規模な攻撃があり、3月にはマイクロソフト社の企業向けメールソフトに対する中国関連のハッカー攻撃が発覚するなど、サイバーセキュリティー上の問題が相次いでいる。

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