米首都のガソリンスタンド、8割が売り切れ パイプライン停止の影響続く
ニューヨーク(CNN) 米首都ワシントン(コロンビア特別区)にあるガソリンスタンドのうち約81%でガソリンが売り切れ状態となっていることがわかった。燃料価格や需要の調査をしている「ガスバディ」の調査でわかった。
米パイプライン運営大手のコロニアル・パイプラインがランサムウェア(身代金ウイルス)によって6日間にわたって操業を停止していた影響が依然として残っており、ワシントンや米東部でガソリン不足が続いている。
ガスバディによれば、ノースカロライナ州で58%、サウスカロライナ州で48%のガソリンスタンドがガソリン不足となっている。
コロニアル・パイプラインが運営するパイプラインの長さは約8800キロメートルにおよび、米東海岸で消費される燃料の約45%を扱っている。
コロニアル・パイプラインは今月7日にサイバー攻撃が発覚して操業を停止。その後、13日に「大きな進展」があったとして操業を再開していた。
エネルギー省のグランホルム長官は操業再開にあたり、週末には通常に戻ると述べていたが、ガソリンスタンドは依然としてガソリン不足に悩まされているようだ。
エネルギー関連情報を扱うS&Pグローバル・プラッツによれば、パイプラインの流れの速度は1時間あたり約8キロであるため、多くの場所やほとんど空っぽの状態になった施設にガソリンやディーゼル燃料、ジェット燃料を補給するには数日か場合によっては数週間かかる可能性がある。