米ユナイテッド航空、史上最多の270機を発注
ニューヨーク(CNN Business) 米ユナイテッド航空は29日、同社史上最大、業界全体でもここ10年で最大規模となる旅客機270機の発注を発表した。
内訳は米ボーイングの「737MAX」200機と欧州エアバスの「A321neo」70機。定価は総額約350億ドル(約3.9兆円)だが、実際には大幅な割引が適用されるとみられる。
同社が28日、投資家向けに発表した見通しによると、来月の調整後の税引前利益は、新型コロナウイルス感染症のパンデミック(世界的大流行)が始まった昨年以来初めて、黒字に転じると予想される。
すでに国内レジャー旅行の需要はほぼ通常のレベルまで回復した。ただ、利益率の高い出張と国際線の需要は、まだパンデミック前の水準を大きく下回っている。
新たに購入する旅客機の大半は、短距離路線で使われている50席程度の小型機と入れ替える方針。ただし納入は2023年以降となる。すでに発注済みの機体を合わせ、今後数年のうちに計500機が納入される。
同社はまた、予想される需要増大に向けて、今後5年間のうちにパイロットや客室乗務員、整備士などの職種で計2万5000人を雇用する方針だ。パンデミックの影響で昨年約2万2000人を削減したが、一部はすでに復帰している。