英ブリティッシュ・エアウェイズ、格安航空に参入か

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英航空大手のブリティッシュ・エアウェイズが、短距離路線に特化した新たな格安航空の創設を計画している/Bryn Lennon/Getty Images

英航空大手のブリティッシュ・エアウェイズが、短距離路線に特化した新たな格安航空の創設を計画している/Bryn Lennon/Getty Images

ロンドン(CNN Business) 英航空大手のブリティッシュ・エアウェイズは29日までに、短距離路線に特化した新たな格安航空の創設を計画していることを明らかにした。

同社のショーン・ドイル最高経営責任者(CEO)は社内向けの伝達事項で、英ロンドンにあるガトウィック空港を拠点に新たな子会社の発足を準備していると表明。競争が激しい短距離路線で来年夏までの就航を狙うとした。

格安航空業界は新型コロナウイルスによる業績不振からの大幅な回復が目立つとされ、ブリティッシュ・エアウェイズはライアンエアやイージージェットなどとの競争に挑むことになる。

ブリティッシュ・エアウェイズの報道担当者はCNN Businessの取材に、ガトウィック空港での短距離路線の就航事業の提案について労働組合と話し合っているとだけ述べた。

同社は過去にも格安航空業界へ参入したことがある。1998年に創設した「ゴーフライ」で、ロンドンのスタンステッド空港を拠点に欧州各地へ乗り入れていたが4年後にイージージェットへ売却していた。

ブリティッシュ・エアウェイズを傘下に置く企業「インターナショナル・エアラインズ・グループ」(IAG)はコロナ禍での航空需要の激減を受け過去1年半、巨額の損失を計上。今年上半期には23億ユーロの税引き前損失を報告していた。

ブリティッシュ・エアウェイズがこの損失額の最大の原因とされ、稼ぎ頭であった大西洋路線の不振が響いていた。

ライアンエアやイージージェットの旅客輸送量は今年7〜9月期にはコロナ禍前の60〜80%の水準に戻ると予想されている。一方でIAGの場合は45%としている。

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