トヨタ、EVに4兆円投資 2030年までに350万台販売へ
香港(CNN Business) トヨタ自動車は14日、電気自動車(EV)に4兆円を投資すると明らかにした。ライバル各社が進めるEV開発競争に追いつくための取り組みを進める。
トヨタによれば、2022~30年にバッテリーで稼働するEVの開発に4兆円を投資する。テスラやゼネラル・モーターズ(GM)、フォルクスワーゲン(VW)といったライバルに対する、より真剣な挑戦の始まりとなりそうだ。
トヨタのEV販売は現在、毎年数千台の水準にとどまっている。しかし30年までには最大30車種を展開する計画で、年間350万台の販売を目指すとしている。
トヨタは昨年度、世界全体で約900万台を販売しており、今回のEVの販売目標は昨年度の販売台数の3分の1以上となる。
トヨタは高級ブランド「レクサス」のEVの販売台数について30年までに全世界で100万台とするとの見通しを掲げる。30年までに欧州や北米、中国で販売するレクサスはすべてEVとする。
トヨタはハイブリッド車(HV)や水素を使う燃料電池車(FCV)では先駆者だが、EVでは一部の主要自動車メーカーよりも市場拡大の取り組みは遅れていた。