前澤友作さん、ISSに到着 自費滞在の旅行者は10年ぶり
ニューヨーク(CNN Business) 日本の億万長者、前澤友作さんが搭乗したロシア製の宇宙船「ソユーズ」が打ち上げられ、日本時間8日夜には国際宇宙ステーション(ISS)に到着した。自費で国際宇宙ステーション(ISS)に滞在するツアーが、約10年ぶりに開始されたことになる。
宇宙船を搭載したロケットは同日午後4時38分、カザフスタンにあるロシアの宇宙基地から打ち上げられ、予定通り同日午後10時41分、宇宙船がISSにドッキングした。
前澤さんはISSに12日間滞在予定。今回のミッションを指揮するのはロシアのベテラン宇宙飛行士、アレクサンダー・ミシュルキンさんで、前澤さんの制作アシスタントの平野陽三さんも同行して、ISS滞在中の前澤さんの姿などを撮影する。
国際宇宙ステーション(ISS)に到着した前澤さん/NASA
ISSは今年すでに一般人の宇宙旅行を受け入れており、史上初となる映画撮影の一環として、ロシア人の女優と監督が10月、ISSに12日間滞在した。
前澤さんは2018年、今回とは別に米宇宙企業スペースXの宇宙船「スターシップ」に搭乗し、早ければ23年に月へ旅行する計画を発表したことで、国際ニュースの見出しを初めて飾っていた。
ロシアの宇宙飛行士らと映る前澤さん/NASA
衣料品通販サイト「ゾゾタウン」で富を築いた前澤さんが、今回の宇宙旅行のために支払った金額は不明。前澤さんの今回の旅行や00年代のISS観光旅行を手配したスペース・アドベンチャーズは料金を公表していない。同社のトム・シェリー社長がCNN Businessに明らかにしたところによれば、過去のISS旅行代金は2000万~4000万ドル(約23億~45億円)だった。