米クルーズ船、48人がコロナ陽性 全員が無症状または軽症
(CNN) 米フロリダ州マイアミに先週末帰着したクルーズ船で、少なくとも48人が新型コロナウイルスの検査で陽性反応を示したことが分かった。
運航会社のロイヤル・カリビアンが発表したところによると、世界最大級のクルーズ船「シンフォニー・オブ・ザ・シーズ」は11日、乗客・乗員計6091人を乗せてマイアミを出発。1週間の旅でカリブ海のセントマーチン島、セント・トーマス島と、同社が所有する乗客専用の島「ココケイ」に寄港した。
船内で乗客1人が検査で陽性反応を示し、接触追跡でさらに陽性者が見つかった。
発表によれば、乗客・乗員全体の95%、陽性者の98%が新型コロナのワクチン接種を完了していた。感染力が強いとされる「オミクロン株」との関連は、今のところ明らかでない。
陽性者は全員が無症状または軽症で、判定後ただちに隔離され、経過観察下に置かれた。まず6人が途中で、残りは18日に下船した。
シンフォニー・オブ・ザ・シーズの今後の運航予定に変更はないという。
米国のクルーズ業界は感染拡大を受け、長期にわたって船の運航を停止した後、新たな感染対策を講じたうえで今年の夏から再開した。
ロイヤル・カリビアンのルールでは、12歳以上の乗客全員がワクチン接種の完了と、出発前検査での陰性証明を求められる。ワクチンの追加接種も強く推奨されるが、現時点で義務付けられてはいない。乗員も接種完了と週1回以上の検査が必須。ワクチン未接種の子どもは陰性証明を提示し、出発直前にもターミナルで検査を受けることになっている。
航行中の屋内でのマスク着用は最近、ワクチンを完了した人にも義務付けられた。