英エリザベス女王、別邸でのクリスマス休暇を中止へ 王室情報筋
ロンドン(CNN) 英エリザベス女王がノーフォーク州サンドリンガムにある別邸への移動を取りやめ、ウィンザー城で今年のクリスマスを祝うことが分かった。王室の情報筋が20日、CNNに明らかにした。英国では新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン株」の感染者が急増している。
女王は例年、一家でクリスマスを過ごすため、ロンドンの北約160キロに位置する広大なサンドリンガムの領地に移動する。
しかし王室はここ数週間、新型コロナの感染拡大を受けて追加の予防措置を講じており、通常であれば女王が一家のためにクリスマス前に主催する昼食会も中止した。
英国では17日以降、1日あたり8万人あまりの新規感染者を記録する日が続く。政府のデータによると、20日には流行開始以降で2番目に多い9万1743人の新規感染が報告された。
女王は今回、73年添い遂げたフィリップ殿下の死去後初めて年末休暇のシーズンを迎える。フィリップ殿下は今年4月に99歳で亡くなった。
英国では昨年、新型コロナが猛威を振るうなかで祝賀行事が軒並み中止となり、感染抑制のため家族間の交流も禁止された。女王はフィリップ殿下や少数のスタッフとともにウィンザー城に残っていた。
バッキンガム宮殿やウィンザー城とは異なり、サンドリンガムは女王の私邸となる。通常、スペースの問題でクリスマスに招待されるのは近親者のみだが、ヘンリー王子との結婚を控えていたメーガン・マークルさんを招待するなどの特例を設けている。