コロナ規制批判の州議員が死去、滞在先のエルサルバドルで感染 米
(CNN) 滞在先の中米エルサルバドルで新型コロナ感染が確認されたと1カ月前に伝えていた米ワシントン州のダグ・エリクセン州上院議員(共和党)が死去した。州上院共和党幹部会の18日の声明を通じて遺族が発表した。
発表によると、エリクセン議員は17日に死去した。遺族は死因を明らかにしておらず、プライバシーを尊重してほしいと求めている。
エリクセン氏は州下院議員を6期務めた後、2010年に州上院議員に選出されていた。
エリクセン議員は11月、地元ラジオ局KIROに対し、エルサルバドル滞在中に新型コロナに感染して具合が悪くなったと述べていた。同局のニュースディレクターのツイートによれば、エリクセン議員はエルサルバドルから出国できず、モノクローナル抗体治療も受けられないと訴えていたという。
地元紙シアトル・タイムズの報道によると、エリクセン議員はワシントン州議会に宛てた11月11日の電子メールで「エルサルバドルへ旅行に出かけ、到着直後に新型コロナウイルス検査で陽性と判定された」と報告。回復を支えるため、治療薬をエルサルバドルに空輸する手助けをしてほしいと求めていた。
エリクセン議員はワシントン州のジェイ・インスリー知事(民主党)の新型コロナ対応をめぐり、何度も辞任を要求していた。11月1日付のプレスリリースでは同州の対応について「権威主義的政府を率いる国家的リーダー」と批判。「インスリー知事の歩調は国全体と合っていない」と述べ「自身の行動は科学に基づくと言っているが、それは断固として、公衆衛生当局や選挙で選ばれた他州の指導者が理解している科学ではない」と主張していた。
インスリー知事は18日、エリクセン議員の訃報を受けて哀悼の声明を発表した。