英政府、セックスパーティー新興企業の株主に
ロンドン(CNN Business) 英政府がセックスパーティーを組織する新興企業キリング・キトゥンズの株主になった。英ビジネスバンク(BBB)は28日、新型コロナウイルス禍での事業継続支援を目的とした同社への融資が株式に転換されたことを確認した。
キリング・キトゥンズは英ロンドンや米ニューヨークなどで女性主導のアダルトパーティーを組織する企業。2020年に新興企業の事業継続支援を目的とした英政府のフーチャー・ファンドから出資を受けた。
同社は05年にエマ・セイル氏が創業し、会員制のパーティーを組織。コロナ対策のロックダウン(都市封鎖)の間にウェブサイトのトラフィックは330%増え、「急成長中のアダルトソーシャルネットワーク」を自称している。
コロナ禍で同社は一時、全てのイベントやワークショップをオンラインに切り替えることを強いられ、性的経験を高めるための製品やサービスを提供するセックステック業界への進出を加速させた。
同社のモバイルアプリは「気軽なデート、友情、変態パートナー、長期的関係」を求める出会いの場をうたっている。
英政府のフーチャー・ファンドは同社に17万ポンド(約2800万円)を融資していた。同ファンドは税収を財源として、通常は12万5000~500万ポンドを融資している。
英政府は同ファンドを通じてほかにも多数の企業の株式を取得。今年3月の時点で337社に対する融資が株式に転換されていた。
20年に出資を受けた時点でセイル氏は、「まさかボリス(ジョンソン英首相)が寝る相手になるとは思いもしなかった」と冗談を言っていた。