テスラのEV販売台数、中国で急回復

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米電気自動車(EV)大手テスラの上海工場=3月29日、中国・上海/Xiaolu Chu/Getty Images

米電気自動車(EV)大手テスラの上海工場=3月29日、中国・上海/Xiaolu Chu/Getty Images

香港(CNN Business) 米電気自動車(EV)メーカー、テスラの中国事業はここ数カ月悲惨な状態にあったが、同社にとって最も重要な国際市場である同国での6月の販売台数は急回復した。

世界第2位の経済大国である中国は、数カ月にわたる主要都市の封鎖を経て、新型コロナウイルス感染症関連の規制を緩和し始めた。そして成長を支えるために自動車販売を強化する中で販売台数が急増した。

中国乗用車協会(CPCA)が6日に発表した速報値によると、テスラは先月、上海製車両を約7万8000台販売。前月比142%増、前年同月比135%増だった。

米投資家ウォーレン・バフェット氏が支援する中国のEVメーカー、BYDの先月のEV販売台数は6万9544台でテスラの後塵を拝した。

テスラは今年初め、中国生産車両の販売好調を受けて純EVブランドの中で首位に立った。3月には上海工場から6万5814台を出荷し、その大半は中国市場で販売された。出荷台数は1年前に比べ85%増加した。

ただし、この好調は上海で新型コロナ感染を抑えるため、当局が2カ月間上海を封鎖する前の話だ。テスラの上海工場は4月に数週間閉鎖された。同社はサプライヤーからの部品調達に苦労し、工場が再開された後も生産は制限されたままだった。

4月のテスラの販売台数は前月比98%減の1512台と大きく落ち込んだ。5月には3万2165台まで回復したが、今年初めの水準をかなり下回っていた。

一方、BYDは国の徹底した都市封鎖を免れた。4月のBYDの新エネルギー車(NEV)販売台数は過去最高の10万6000台で、前年比300%以上の伸びを記録して市場を席巻した。

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