ハンバーガー宣伝写真、本物と違いすぎ 米で激増するフード訴訟
こうした表現をめぐる訴訟は大手チェーンも標的となる。昨年、スターバックスを相手取って起こされた訴訟で原告側は、「リフレッシャー」シリーズの飲料をめぐり、実際には使われていない材料の名を付けることで買い手を誤解させていると主張。例えば「マンゴー・ドラゴンフルーツ」と「マンゴー・ドラゴンフルーツ・レモネード」にはマンゴーが入っていないと訴え、同シリーズの飲料は全てが水と濃縮ブドウ果汁、砂糖を主原料としていると指摘した。
これに対してスターバックス側は、商品名のフルーツは材料ではなく風味を表すものだと反論。「原告側の主張は不正確であり実態がない」としている。
トービン氏によると、原告側が主張を通すためには、「分別のある消費者」がこうした広告にだまされていることを立証する必要がある
これについて、バーガーキングはこのほど提出した書面で「分別のある消費者は、できるだけおいしそうに見せるために広告のフードがスタイリングされていることを知っている」と主張した。そうした知識に加え、「ワッパー」のパテは宣伝通りに重さ4分の1ポンドのビーフでできていることから、広告に問題はないと訴えている。