新系統対応ワクチン、接種希望者は4人に1人 米研究
(CNN) 新型コロナウイルスのオミクロン株の新系統に対応する最新のワクチンについて、米国の成人で接種を明確に希望する人の割合は4分の1にとどまることが分かった。米国では新ワクチンが今月承認され、接種が始まっている。
医療政策を研究する米NPO「KFF」が6~13日、全米の成人1296人を対象に調査を実施し、27日に結果を発表した。
それによると、新ワクチンをたぶん打つだろうと答えた人も約4分の1で、確実に打たないとした回答は33%、たぶん打たないとの回答は19%だった。
総合すると、接種を希望しない人の合計が希望する人をわずかに上回った。
専門家はこの結果について、「たぶん打つ」「たぶん打たない」と答えた計約4割の「中間グループ」は、説得に応じて接種する可能性があると指摘する。
一方で保険や供給不足などの問題に影響されやすいのも、このグループだ。接種を勧めるには簡単に接種できる条件を整え、積極的に働き掛ける必要がある。
KFFによると、新ワクチンの接種を希望する人の割合は、これまでの追加接種を受けた人を上回っているものの、2020年に始まった最初の接種を受けた人の割合よりは小さい。
従来のワクチンと同様、接種を明確に希望する人は65歳以上の年齢層(64%)と民主党支持者(70%)に多かった。
過去にワクチンを打ったことのある人の大半が新ワクチンについても接種を希望していたが、今回は「たぶん打たない」「確実に打たない」と答えた人も37%を占めた。
最新のワクチンが新系統に対応していることや、前回接種した人でも時間がたっていれば重症化のリスクはあることなどが、周知されていない可能性も指摘されている。