トランプ氏は「監獄に入るべき」 米著名投資家が異例の批判発言
ニューヨーク(CNN) 米投資会社オメガ・アドバイザーズを率いる資産家のレオン・クーパーマン氏が、2024年大統領選に出馬している共和党のトランプ前大統領について、「監獄に入るべき」人物だと批判した。
クーパーマン氏はこれまで主に共和党に献金し、民主党のウォーレン上院議員が提案する超富裕層への課税に強く反対してきた。
だが先週末、CNNとの電話インタビューで「トランプ氏が再選されれば米国にとって恐ろしいことになる」と発言。トランプ氏は「対立を招く」人物で、「監獄に入るべき」だと述べた。
米財界の大物が、このように公の場でトランプ氏を批判することは珍しい。
ただクーパーマン氏は、20年大統領選で「非常に不本意ながら」民主党のバイデン氏に投票したと話していた。
電話インタビューでは、24年大統領選が再びバイデン氏とトランプ氏の対決となるのは歓迎できないと述べ、どちらも「まずい選択肢」だと主張。それぞれが党候補に指名されることはないだろうとしたうえで、両氏の再対決なら恐らく投票しないと表明した。
「私が求めるのは急進左派でも右派でもなく、中道の候補者だ」とも語った。同氏はこの夏、共和党候補指名争いに名乗りを上げた穏健派のクリスティー前ニュージャージー州知事に献金したとの記録がある。
クーパーマン氏の発言に対し、トランプ陣営の報道担当者は、トランプ氏が党候補に指名されてバイデン氏を倒すだろうと主張。「米国民は豊かな国への回帰を望んでいる。それができる人物はトランプ大統領だけだ」と強調した。
バイデン陣営にもコメントを求めたが、回答は得られていない。