米民主党のフィリップス下院議員、大統領選出馬へ 予備選でバイデン氏に挑む意向
(CNN) 米民主党のディーン・フィリップス下院議員(ミネソタ州選出)が26日、来年の大統領選に出馬する意向を表明した。党予備選で現職のバイデン大統領に挑む厳しい戦いに打って出る。
フィリップス氏はCBSニュースの取材に答え、米国のために目を見張るような仕事をしてきたとバイデン氏のことを認めつつも、選挙で問うべきは未来だと強調。米国が今後直面するであろう事態を念頭に置いた場合、黙って座っているわけにはいかないと出馬への意気込みを語った。
フィリップス氏の正式な出馬表明は27日、東部ニューハンプシャー州コンコードで行われる予定。現地で同州予備選への立候補を届け出るとみられる。
現在3期目のフィリップス氏は最近、党内での不満の声を受けて下院民主党指導部の地位から退いていた。バイデン氏は再選を目指すべきではないとの考えを公言していたのが原因だった。
フィリップス氏はかねてバイデン氏について、本選で勝つ見込みの薄い候補だと主張。本人の年齢と低い支持率をその根拠に挙げていた。ただフィリップス氏が選挙活動に臨む一方、民主党はバイデン氏を中心とした結束を模索。無所属の候補者を退けつつ、現政権の成果を有権者に提示しようとしている。
バイデン氏の同調者らは、フィリップス氏出馬にまつわる話に関して集中をそぐものだと指摘。現大統領の弱点を際立たせることにしかならないとの見方を明らかにしている。
9月のCNNの世論調査では、民主党支持者の3分の2がバイデン氏以外の大統領候補の指名を望むと回答。しかし民主党支持者の67%は、バイデン氏が党指名を獲得する公算が非常に高いと思うと回答した。