テスラ、米中古車市場で史上最安値 所有者への嫌がらせや破壊行為の増加が一因か
マスク氏への抗議の波、テスラ車手放す所有者も
ニューヨーク(CNN) 米中古車市場でテスラ車が史上最安値を記録し、買い手がつきづらくなっていることがわかった。自動車情報サイト「Cars.com」の3月の調査で明らかになった。トランプ大統領がテスラ車を熱心に宣伝しているにもかかわらず、テスラ車の状況は厳しい。
テスラの最高経営責任者(CEO)イーロン・マスク氏が米政府で物議を醸す過大な役割を担い続ける中、テスラ車の所有者への嫌がらせのほか、同社ショールームや車両の破壊行為の報告が増加している。このことが、同社中古車の再販価格と関心が急落している一因となっている可能性がある。
テスラはトランプ大統領の関心を買っているが、同社の株価は大統領選以降の上昇分をすべて消し去ってしまった。昨年は世界販売台数が初めて減少し、中国での厳しい競争と欧州での販売の低迷に直面している。米国では、マスク氏が連邦政府のコスト削減措置に対する反発を受けている。
テスラの中古車の検索数は過去1カ月で16%減少した一方で、テスラ以外の中古電気自動車(EV)の需要は過去1年間で28%増加した。