米国人の英市民権申請ラッシュ、トランプ氏と「明らかに関係」 英ロンドン市長
ロンドン(CNN) 英ロンドンのサディク・カーン市長がCNNの単独インタビューに応じ、米国人の間で英国の市民権申請ラッシュが起きているのは、ドナルド・トランプ氏がホワイトハウスに返り咲いたことと明らかに関係があるとの見解を示した。
英内務省によると、昨年、英国の市民権を申請した米国人は過去最多だった。特に、トランプ氏が大統領に再選された11月を含む10~12月期は申請が急増した。
2024年に英国の市民権を申請した米国人は6000人を超え、内務省が20年前に統計を取り始めて以来、最も多かった。うち10~12月期の申請者は約1700人を占め、前年同期比でほぼ40%増えた。

英ロンドンのサディク・カーン市長/Lucy North/PA
カーン市長は19年、英政府が国賓としてトランプ氏を招いたことを批判。ロンドン市内で開かれた抗議集会で「トランプ・ベイビー」風船を飛ばすことを許可した経緯がある。
CNNのインタビューの中でカーン氏は、トランプ氏の1期目の振る舞いについては「強い見解」を持っているとした上で、「彼が2期目には変わることを期待する」と述べ、「米国は超大国だ」「米国から希望と楽観の波を感じるのと同様に、憎しみと拒絶の波を感じることもある」とした。
それでも「トランプ大統領の最善を祈る」と語り、両国を「最高の友」と形容している。
トランプ大統領の次回の訪英に際しては、トランプ・ベイビー風船を再びロンドンの上空に飛ばす許可を出す可能性は否定しなかった。「風刺とユーモアと抗議は英国人、そして実際のところ、米国人の本質だ」と話している。