トランプ米大統領、ゼレンスキー氏と「非常に良い」電話協議
(CNN) トランプ米大統領は19日、ウクライナのゼレンスキー大統領と電話協議し、前日に行ったロシアのプーチン大統領との協議の内容を伝えたと明らかにした。米政権の声明によると、近くサウジアラビアで実務担当者らが協議を行うという。
トランプ氏が明らかにしたところによると、ゼレンスキー氏との協議は1時間に及んだ。トランプ氏は「非常に良い話し合いだった」「順調に進んでいる」などと自身のSNSに投稿した。
一方、ゼレンスキー氏は「建設的で、非常に実質的かつ率直な会話」だったと述べた。
両首脳が直接話すのは、先月28日に米ホワイトハウスで行われた会談が決裂して以来初めて。
米国のルビオ国務長官とウォルツ大統領補佐官(国家安全保障担当)の声明によると、両首脳の協議ではゼレンスキー氏が防空システム「パトリオット」を求めたのに対し、トランプ氏は利用可能なパトリオットが「特に欧州に」あるか、探すのを手伝うと応じた。

ドイツにある防空システム「パトリオット」を撮影した写真=22年3月/Axel Heimken/dpa/AP
また、両国の国防担当者の間で緊密に情報を共有することでも合意した。トランプ氏はウクライナの電力インフラを保護するために、同国の電力供給と原発の運営を米国が行うことも提案したという。
声明によると、ウクライナ、ロシア共にエネルギーインフラへの攻撃を停止することに同意しているという。今後はサウジで開く会合で、実務担当者らが戦争終結に向けて停戦を黒海に広げることを協議するとしている。