NASAのライブ宇宙映像でUFO探し?
(CNN) 米航空宇宙局(NASA)は今年3月、国際宇宙ステーション(ISS)に4台のライブ・ウェブカメラを設置した。宇宙から見た地球の「生の姿」をネット上で見られるようにするのが本来の目的だが、このカメラを別の目的で使用しているのが世界のUFO愛好家たちだ。彼らは、これらのカメラが撮影したライブ映像を監視し、これまで地球の軌道を通過する多くの「未確認飛行物体(UFO)」の姿を捕えてきた。
彼らは、NASAの映像のスクリーンショットをネット上に投稿している。UFO学者スコット・ウェアリング氏も先週、自身のブログに複数の画像を掲載した。しかし、赤い丸の中にはっきり見えるのは、小さな白い点だ。その下に拡大写真もあるが、ぼやけていてよく分からない。
同ブログはUFOと見られるその物体の形状について、「この物体は中央に長い線があり、上部はドーム状、底の部分は長方形」と説明している。
しかし、その形をはっきり認識できなくても心配無用。認識できないからこそ「未確認」飛行物体なのだ。また、地球の周りには無数の隕石、衛星、宇宙廃棄物があり、この物体の正体を把握するのは困難だ。
そもそもNASAは、地球外生物を探すためにISSに4台の高解像度カメラを設置したわけではない。実は、このカメラは高校生の科学プロジェクトなのだ。
高校生たちは、NASAの教育プログラム「High Schools United with NASA to Create Hardware(HUNCH)」の中で、システム全体の中の一部のハードウェア・コンポーネントを設計した。その目的は、高レベルの放射線など、宇宙のさまざまな条件がビデオ画質に与える影響を解明し、将来のミッションで使用するカメラの選択に役立てることにある。