海底に第2次大戦の米空母 ほぼ完全な姿で
NOAAの調査は、ボーイング社の無人水中探査船「エコー・レンジャー」で行われた。カリフォルニア沖合約48キロの地点、水面下約790メートルのところに沈んでいるのが発見された。
デルガド氏は声明で、「この空母は太平洋での長く厳しい戦争に就役し、戦後は2度の原爆の爆風を浴びた。この船だけでなく愛する人々をも戦地に送り出した『偉大な世代』の産業の力と技術を思い起こさせる」とも述べた。
インディペンデンスは1943年のタラワの戦いで日本軍の魚雷攻撃を受け大きく破損したが、その後の修理を経て戦地に再び投入された。44年には日本の戦艦武蔵が撃沈したシブヤン海海戦に参戦、日本の空母4隻を沈めたエンガノ岬沖海戦にも同船から発着した軍用機が関与した。戦後の1946年にはビキニ環礁で行われた原爆実験で原爆の威力を測定するために使用されるなど、多くの重要な役割を果たしてきた。