ニシキヘビ、ヤマアラシのみ込むも死ぬ 針状の体毛原因?
(CNN) 南アフリカの動物保護区で体長約3.7メートルの「アフリカニシキヘビ」が体重約14キロの「ヤマアラシ」をのみ込んだものの消化しきれず、その後、死ぬ出来事があった。
ヤマアラシの針のような体毛がヘビの内臓器官を傷め、死ぬ原因になったともみられる。ヤマアラシの体長は伝えられていない。
ニシキヘビが見付かったのはダーバン市から南へ約161キロ離れた「エランド湖動物保護区」。ヘビを最初に見付けたのはマウンテンバイカーで、その姿を見る訪問客が集まり始めていた。
のみ込んだものについての憶測も広まり、同保護区もフェイスブック上で小さいイボイノシシもしくはインパラの子どもとの見方を披露していた。ヘビが死んだ後、保護区の監視員が解剖し、ヤマアラシと判明した。
詳しい死因は不明だが、保護区は見物客の存在とヤマアラシが関係あるのではと分析。監視員の幹部は、人間との接触でストレスを感じ、針状の体毛で問題を抱えていながらもヤマアラシを吐き出そうとしたのだろうと推測した。
世界最大級の個体もいるニシキヘビは獲物の体を締め付け、弱らせてからのみ込む。一部の亜種は、大きな獲物ではアンテロープやシカも狙うとされる。獲物の全身をのみ込んだ後、十分な消化には数日間もしくは数週間かかる場合もあるという。