体長6.3Mの希少ザメ、80年ぶりに捕獲 豪州沖
(CNN) オーストラリア南部ビクトリア州ポートランド沖で、体長6.3メートルもある希少種のウバサメが偶然底引き網漁船に捕獲された。
公共放送ABCによると、同州でウバザメが捕獲されたのは1930年代にレイクエントランス沖で見つかって以来。ビクトリア博物館によれば、過去160年の間に同地でこの種のサメが目撃されたのは今回でわずか3頭目だという。
ウバザメはジンベエザメに次いで世界で2番目に大きな魚類。プランクトンを餌にしていて性質は穏やかで動きは遅く、温暖な海域を好む。成体では体長12メートルになることもある。
捕獲されたのは体重2トンのオスで、ビクトリア博物館の専門家が計測などの調査のためポートランド入りした。同博物館で実物大の模型を展示する予定。
ウバザメはフカヒレ取引業者にも狙われており、欧州連合(EU)や英国などが規制に乗り出している。しかし違法な漁や取引が後を絶たないことから、専門家は今回の発見を保護活動や生物学研究に役立てたいとしている。