国連の幸福度報告書、トップはデンマーク 日本53位
上位の国には平均余命が長い、社会福祉が充実している、人生の選択肢が幅広い、汚職が少ない、社会の寛容度が高い、1人当たりの国内総生産(GDP)が高いなどの特徴があった。
アイスランドとアイルランド(19位)はともに金融危機で経済的な打撃を受けたにもかかわらず、幸福度に大きな変化はなかった。両国に共通しているのは高度な社会福祉制度だ。
報告書の執筆者は「経済成長ばかりに注目するより、豊かで公正、持続可能な社会を目指すべきだ」と主張している。
格差の小さい国は大きい国に比べて幸福度が高いこと、05~11年と12~15年のデータを比べると幸福度の不平等さは大半の地域で拡大する傾向にあることも分かった。
幸福度の平等さでトップに立ったのは、「国民総幸福量(GNH)」の指標で知られるブータンだった。