紫色のパン、肥満防止のスーパー食品か シンガポールで開発
アントシアニンを入れることでパンは紫色になっただけではない。デンプンを分解する酵素と化学変化を起こすことで、消化を20%遅らせるのだ。また、200度で焼いても抗酸化力は80%も保たれていたという。
「白いパンの口当たりを楽しみつつ消化を遅らせたいなら、これはたぶん最高の製法だ」とチョウ教授は言う。「それに色も悪くない」
カロリーに変化はあるのだろうか。
「食べるデンプン質の量も小麦粉の量も変わらないから、栄養価は同じだ。エネルギーの放出を遅らせるというのが(新製法の)基本的な考え方なので、得られたカロリーは長い時間をかけて利用することになる」とチョウ教授は言う。
紫色のパンはまだ市販されてはいないが、すでに複数の大手商品メーカーから打診を受けているという。