スペースXが初の試み、再利用ロケットを年内にも打ち上げ

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スペースXのマスクCEO

スペースXのマスクCEO

ニューヨーク(CNNMoney) 米民間宇宙企業スペースXは今年中に、同社が開発したロケットの再利用を初めて試みる見通しであることが31日までに分かった。再利用ロケットを使って衛星を打ち上げる顧客企業には料金の割引を適用する。

従来のロケットは1度限りで廃棄されてきたが、スペースXはコストを大幅に削減できる再利用型ロケットの開発に取り組んできた。昨年12月には、打ち上げたロケットを初めて地上に無事着陸させ、それ以来計5機の着陸に成功している。

イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は最近、帰還したロケットを再び打ち上げる用意ができたと述べていた。

これまでにスペースXのロケットを使って放送衛星2基を打ち上げている顧客企業のSESが30日、再利用ロケットの打ち上げ費用を負担すると発表した。両社とも金額は公表していないが、中古のロケットなので定価の6200万ドル(約62億円)より安くなることを確認した。

SESのマーティン・ハリウェル技術最高責任者(CTO)は同日の声明で、再利用型のロケットは「宇宙飛行の新時代を切り開くことになる」と述べた。

SESの新たな衛星は高度3万5000キロ余りの静止軌道に投入される予定。地上からの距離は国際宇宙ステーション(ISS)の100倍以上に及ぶ。

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