波にさらわれた一家、目撃者が「人間の鎖」で救助 米
(CNN) 米南部フロリダ州の海水浴場でこのほど、遊泳中だった家族連れが波にさらわれ、ビーチに居合わせた海水浴客など70~80人が「人間の鎖」を作って救出する出来事があった。
目撃者によると、フロリダ州のパナマシティービーチで8日、子ども2人と高齢女性1人を含む9人が波にさらわれた。大声で叫んだり手を振ったりして助けを求める様子を見て、海岸にいた人たちが次々に救助に向かったという。
「最初は数人のグループだったが、どんどん数が増えて、人間の鎖ができ始めた」。目撃者のロザリンド・ベクトンさんはそう語る。
救助に加わった70~80人は、知らない人同士も手をつなぎ、やがておぼれかけた人たちに到達。9人全員を無事に救助した。
救助された一家のロベルタ・アーシュリーさんはCNN系列局WHHGの取材に対し、8歳と11歳の息子が波にさらわれて泣き叫ぶのを見て、一緒にいた数人と共に助けようと海に入ったが、自分たちも潮流に阻まれて身動きが取れなくなり、手を振って助けを求めたと語った。
間もなく警察や救急隊も到着し、警察官1人が海に飛び込んで救助に向かおうとしたが、途中で断念して引き返した。ボートが到着してから救助に当たるという説明だった。