1940年代に盗まれた財布、持ち主に戻る 米高校のトイレの壁で発見
(CNN) 米国でこのほど、1940年代に盗まれた財布が女性のもとに戻る出来事があった。高校の旧校舎を教会に改装する工事が行われた際、トイレの壁から財布が見つかり、牧師が持ち主を探していた。
財布の持ち主はベティー・シソムさん(89)。イリノイ州にあるセントラリア高校旧校舎で改装工事が行われた際、シソムさんのものを含む十数個の財布が見つかった。牧師によると、女子トイレの壁の中で配管工が発見したという。
牧師は75年前に盗まれた財布だとみて、持ち主のもとに届ける取り組みを始めた。フェイスブックに写真や身分証明書の氏名を投稿したところ、驚いたことに3000回以上共有された。
するとミズーリ州セントルイスのテレビ局がシソムさんの名前を確認。財布をシソムさんのもとに届けることはできないか、牧師に照会があった。
シソムさんは1947年にセントラリア高校を卒業し、今はセントルイス近郊に住んでいる。赤いぼろぼろの財布を再び目にした時は驚きを隠せない様子だった。
財布には何年も会っていない同級生の写真のほか、当時第2次世界大戦に従軍していた兄弟の写真も入っていた。兄弟はその後亡くなっている。
お金はなかったが、70年間ずっと探していた社会保険証は見つかった。
シソムさんは牧師の取り組みに感謝を示し、他の同級生にも財布が戻るよう願っていると語る。「他の人も私と同じくらい興奮するはず。まだ生きているといいのですが」