高所作業車のバケットから母と面会 オハイオの介護施設
(CNN) 新型コロナウイルス感染対策のため、米オハイオ州の介護付き住宅で外出を禁止されている高齢の母に面会しようと、地元で植木屋を営む息子が妙案をひねり出した。
チャーリー・アダムズさんは高い木のせん定などに使う作業車を使おうと思い立った。バケットに乗り込んで、3階に住む母ジュリーさん(80)と窓越しに面会する作戦だ。
施設側にも事前に話したところ、「素晴らしい考え」と賛成してくれた。
チャーリーさんは施設での日頃のケアに感謝しつつ、「母は普段から活動的に出歩いていただけに、ちょっとしょんぼりしていた」と話す。いつもなら週2回ほど食事に連れ出すのだが、最近は電話やメールで連絡を取ることしかできない。
チャーリーさんはジュリーさんに電話をかけ、「窓の外を見て」と伝えてから顔を出した。5~10分ほど家族のことを話し、本やビデオのリクエストはないかと尋ねた。
地上ではチャーリーさんの妻コリーさんも、ジュリーさんと仲良しの愛犬を連れて立ち会った。コリーさんが取った写真を、チャーリーさんのおじがフェイスブックに投稿して話題になった。
ジュリーさんはパソコンもフェイスブックのアカウントも持っていないが、投稿を見た遠方の親族や友人から次々に電話が来て大忙しだという。
チャーリーさんは今度の火曜日にも、仕事が時間通りに終わればバケットで母に会いに行きたいと話している。