猫が炎上中の建物5階からジャンプ、無事着地して歩き去る 米
(CNN) 米イリノイ州シカゴ市でこのほど、火災に見舞われた建物の5階から猫が飛び降りる出来事があった。着地した猫は地面で軽く弾んだ後、何事もなかったかのように歩き去っていった。
同市イングルウッドの現場では小規模火災が発生。対応に当たる消防隊が建物の外面を撮影していたところ、猫が脱出を試みた。
動画には黒い猫が建物から飛び出し、滑らかな着地を決める様子が映っている。
居合わせた人は猫のジャンプに息をのみ、猫が歩き去ると安堵(あんど)の反応を見せている。
猫は常に足から着地できるとの言い伝えは昔からあり、数世紀にわたって研究者の頭を悩ませてきた。猫の「立ち直り反射(姿勢が崩れたときに頭や体幹を元に戻す反射)」の正確なメカニズムについては、まだ完全に解明されていない。
ただ、フランスの科学者エチエンヌ・ジュール・マレーが1894年に撮影した連続写真は、猫が空中で体をひねって足から着地する方法を説明する一助となった。
エチエンヌ・ジュール・マレーによって撮影された猫の連続写真/Science & Society Picture Library/Getty Images
当局者の報告によると今回飛び降りた猫にけがはなく、当該の建物に戻ろうとさえしていたという。