アマチュアのダイバー、古代ローマの硬貨を大量発見 スペイン東部沖
アリカンテ大のハイメ・モリナ・ビダル教授(古代史)は23日、CNNの取材に、欧州で見つかったローマ時代の金貨としては過去最大規模だと説明。「非常に重要」で「大変な価値がある」との見方を示した。
硬貨は地元の裕福な地主が、蛮族から守ろうとして隠した可能性が高い。ローマ帝国西部では当時、蛮族による侵入と略奪が起きていた。
声明によると、アラン族やスエビ族、バンダル族が西ローマ帝国末期にこの地方を侵略し、イベリア半島におけるローマ人の政権は409年に終わりを迎えた。
ビダル氏によると、硬貨を隠した人は回収前に死亡した可能性が高いといい、その結果、硬貨は約1500年にわたって未発見のままになっていた。