「世界一危険な鳥」ヒクイドリ、1万8千年前には人類が飼育か

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ヒクイドリは鋭いつめでも知られる/Shutterstock

ヒクイドリは鋭いつめでも知られる/Shutterstock

現在、ヒクイドリはニューギニアで最大級の脊椎(せきつい)動物となっており、その羽や骨は装身具や礼服の材料として珍重されている。ニューギニアではヒクイドリの肉は珍味とされる。

ヒクイドリには3種が存在し、いずれも豪クイーンズランド州北部の一部やニューギニアに生息する。ダグラス氏の見方では、太古の人類は「コヒクイドリ」と呼ばれる体重20キロほどの最小の種を飼育していた可能性が高い。

研究の一環で卵の化石の放射性炭素年代測定を行ったところ、1万8000年前のものから6000年前のものまであると判明した。

一方、人類が最初に鶏を家畜化したのは9500年前以降のことだと見られている。

研究チームは結論を引き出すため、まず七面鳥やエミュー、ダチョウの卵の殻を調べた。

卵の殻の内部は、成長中のヒナが殻からカルシウムを得るにつれ変化する。研究チームは高精度の3D画像を使用したり卵の中を調べたりすることで、孵化の様々な段階における卵のモデルを作成することに成功した。

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