米国はいかにして間食大国になったのか
ニューヨーク大学スタインハルト・スクール・オブ・カルチャー・エデュケーション・アンド・ヒューマンディベロップメントの臨床栄養学助教授で登録栄養士のジェシカ・ビフニアック氏は、「(間食に)果物、野菜、低脂肪の乳製品、低脂肪のたんぱく質源を食べたり、間食の量を気にしている人は、時に(間食に関する)特定の勧告や指針を満たせるかもしれない」と語る。
しかし、飽和脂肪を含有し、ナトリウムレベルが高く、砂糖が添加されているキャンディー、ソーダ、チップスといった食品・飲料は不健康な習慣を作り出す可能性がある。
ハーバード大学公衆衛生大学院が出している健康的な食事に関する一般的な指針「Nutrition Source(栄養源)」によると、この種の食品を定期的に摂取すると、この種の食品をさらに好むようになり、摂食行動や食事の質に変化が生じる可能性があるという。
スナック食品の販売業者は、砂糖の添加量を減らしたり、小さめの箱に入った「よりヘルシーな」製品を提供している。しかしビフニアック氏は、たしかにそのような製品は、人によっては体重管理に関して非常に役立つ可能性があるが、小さな箱でも1人前より多い可能性もあるため、それが本当に1人前の分量か注意する必要があると指摘する。
常温保存が可能な包装食品に関しては、たとえ「ヘルシー」とうたっている商品であっても、消費者はパッケージに記載されている栄養成分を確認すべきだ。
ビフニアック氏は「それらの食品には常温保存を可能にするために何らかの加工がなされている」とし、食品ラベルを見て、ナトリウム含有量、食品添加物の含有量、飽和脂肪が含まれているかを確認することが重要だと指摘する。
しかし、最も健康的な食品は、果物や歯ごたえのある野菜のような未包装の食品だろう、とビフニアック氏は言う。
また最近の研究で、全ての超加工食品ががんや早期死亡に関係していることが明らかになったことも注目に値する。
間食の時間や頻度で大きな違いが生じるかについてはまだ明らかになっていない。中には座って食事を取る時間を作るよりも間食を取る方が簡単という人もいる、とビフニアック氏は指摘する。
しかし、食べ物の選択さえ誤らなければ「間食は全く問題ない」とビフニアック氏は付け加えた。