毛の生えたサイ、シベリアで発見 永久凍土で3万2000年保全

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ロシアの永久凍土で絶滅したサイが3万2000年を経て発見された/Florilegius/Universal Images Group Editorial/Getty Images

ロシアの永久凍土で絶滅したサイが3万2000年を経て発見された/Florilegius/Universal Images Group Editorial/Getty Images

(CNN) ロシア極東シベリアの永久凍土で3万2000年以上も保全されていた毛の生えたサイが見つかった。ミイラ化したサイは、皮膚と毛皮が完全な状態で残っていた。

このサイが死んだ時は4歳くらいだったと推定され、その年齢と良好な保存状態から、既に絶滅したこの種についてさらに多くのことが分かった。

ストックホルム大学の研究者(今回の発見にはかかわっていない)によると、氷河期時代の動物の大多数は、皮膚などがなくなって骨と歯だけが残った状態で発見されている。今回のサイのように毛皮や皮膚が残っているのは1万回に1回程度だという。

学術誌に発表された論文によると、毛の生えたサイは背中に大きな脂肪のこぶがあり、毛の色は成長につれて変化していた。

毛が生えたサイはシベリア東部に3万年以上前に生息していた。当時の草食動物としては毛の生えたマンモスに次ぐ大きさで、草原の草を食(は)んでいたと推定される。

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