古代米国人の主食はマンモス肉、大型動物食裏付ける「直接証拠」判明

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米自然史博物館に展示されているケナガマンモスの模型/Bebeto Matthews/AP

米自然史博物館に展示されているケナガマンモスの模型/Bebeto Matthews/AP

今回の論文について、氷河期時代の動物とクロービス人について長年研究しているネバダ大学のギャリー・ヘインズ名誉教授(今回の論文にはかかわっていない)は、2番目の雑食説に対する反論と位置付け、「この論文の重要性は、状況証拠ではなく、マンモスが更新世の食料だったことを裏付ける直接的な証拠を提示したことにある」と解説する。

論文では直接的な証拠として、安定同位体分析という手法を使って乳児の母親が食べた物を具体的に突き止めた。さらに、他の雑食動物や肉食動物とも比較した結果、食事の内容は主にマンモスを餌としていたネコ科動物「ホモテリウム」に最も近いことが分かった。

今回の研究を通じて先住民族とのつながりを取り持ったシェーン・ドイル氏は、「(クローブ人が)どれほど素晴らしかったか」を物語る研究と評価。「彼らはスキルが豊富なだけでなく、決然として、地球上で最強級の強靭(きょうじん)な人々だった」と話している。

ただしマンモスの狩猟によって、人類がマンモスの絶滅を早めた可能性もある。

「米国と中欧にある最大のマンモス遺跡からは、主に若いマンモスが見つかっている。多分、殺すのが最も簡単だった」とヘインズ氏は言い、「大きな気候変動の時期に北米からこの世代がいなくなったことが、マンモスを絶滅に追いやった主な要因だったのかもしれない」と推測している。

この研究は4日の科学誌に発表された。

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