(CNN) 18世紀のスペイン王妃に贈られ、300年以上にわたって欧州各地の王室を転々としてきた6.16カラットのブルーダイヤモンドが15日夜、ジュネーブで競売大手サザビーズのオークションにかけられ、670万ドル(約7億4000万円)で落札された。
「ファルネーゼ・ブルー」と名付けられたこのダイヤがオークションに出品されたのは初めて。
インドのゴルコンダ原産で、1715年にスペイン国王フェリペ5世の妻、王妃エリザベッタ・ファルネーゼに結婚祝いとして贈られた。
その後、子孫たちの結婚にともなってフランス、イタリア、オーストリアの王室に受け継がれ、フランス王妃マリー・アントワネットのティアラを飾ったこともあるとされている。
オークション出品に先立ち、ロンドンやニューヨーク、シンガポール、台北で展示されていた。
落札者の名前は公表されていない。予想落札価格は370万~530万ドルとされていた。
同日のオークションではこのほか、51.71カラットのラウンド(丸形)ダイヤの指輪に920万ドル、50.39カラットのオーバル(楕円形)ダイヤの指輪に810万ドルの値が付いた。