デスクもWiFiも照明もない 米政府職員、命令でオフィスに復帰して見た光景
(CNN) 米政府機関に勤務する数百万人の職員が、ここ数週間の間に全米でオフィスへの復帰を命じられた。コロナ禍で在宅勤務が認められ、柔軟な働き方ができる時代は終わった。
しかし職員が復帰したオフィスの多くは、仕事ができる状態ではなかった。
保健福祉省では先週、職員が復帰したものの、最初の数時間はWiFi(ワイファイ)もなければ電気さえ行き届いていないオフィスもあった。
教育省の職員が出勤したダラスのオフィスはLANケーブルが床の上に山積みになり、壁からは無造作に配線がはみ出していた。出勤初日にケーブルの山につまずいて足に大きな切り傷を負い、労災を申請した職員もいる。

米教育省オフィスの床に置かれたLANケーブル/Obtained by CNN
国防総省では機密情報を扱う職員がオフィスに復帰したものの、別のチームの職員と一緒に会議室に詰め込まれ、電話をかけるたびにそうした職員を追い出す羽目になった。この職員は最終的にオフィスへ移ったものの、WiFiがなかったことから自分の携帯電話の不安定な回線を使用しなければならなかった。