2020年五輪開催地、いよいよ決定へ
(CNN) 2020年夏季五輪の開催地を決める国際オリンピック委員会(IOC)総会が、7日にアルゼンチンの首都ブエノスアイレスで開かれる。
立候補しているのはトルコのイスタンブール、スペインのマドリード、そして東京。それぞれ招致委員会がプレゼンテーションを行い、開催地としての魅力を訴える。
マドリードは20億ドル(約2000億円)をかけた大会の開催を提案。長引く金融危機からの脱却を目指し、景気刺激の期待をかける。
これに対してイスタンブールの予算は200億ドル(約2兆円)。アジアと欧州の広大な市場にまたがる強さを見せつける。
東京は宇宙時代をイメージさせる五輪スタジアムなどの未来的な構想と、初の「都心部での大会」を売り込む。
だが100人を超すIOC委員を説得するためには各都市ともまず、開催準備が整っているかという懸念に対応する必要がある。
スペインはまだ経済がおぼつかない状況にあり、東京の招致委員会は東京電力福島第一原子力発電所の汚染水漏れについての疑問や不安にさらされている。イスタンブールでは6月から7月にかけて反政府デモが激化し、警察がデモ隊に催涙弾や放水を浴びせた。
過去の大会で英ロンドンなど3都市の誘致を成功に導いてきたベテランのマイク・リー氏は、「技術的に優れていることを示すだけでなく、IOCにとって魅力的と思わせる真の優位性とストーリーを示す必要がある」と指摘している。