エルトン・ジョンとD&G、体外受精巡り非難の応酬
(CNN) イタリアのファッションブランド、ドルチェ&ガッバーナ(D&G)を展開するデザイナーの体外受精に対する発言を巡り、英歌手エルトン・ジョンさんがD&G製品のボイコット運動を呼びかけた。両者はソーシャルメディアで非難の応酬を続けている。
発端はD&Gのステファノ・ガッバーナさんとドミニコ・ドルチェさんが、イタリア誌パノラマに掲載されたインタビューの中で、体外受精で生まれた子どもを「借り物の」子宮から生まれた「合成児」と形容したことだった。2人は「化学の子どもはいらない。生命には自然の流れがあり、手を加えてはいけない物事が存在する」と主張、「極めて伝統的な価値観をもつ昔ながらの家族の関係の重要性」を説いている。
この発言に反発してジョンさんが15日、D&G製品のボイコットを宣言した。ジョンさんは夫のデービッド・ファーニッシュさんとの間に体外受精で生まれた2人の子どもがいる。インスタグラムの投稿で「私の可愛い子どもたちを『合成』呼ばわりするとは。体外受精は異性愛者にとっても同性愛者にとっても、愛する人たちが子どもを持ちたいという夢をかなえる奇跡だ。よく知りもせず論評する恥を知れ」とかみつき、「あなたの古めかしい考え方は、あなたのファッションと同じで時代遅れだ。もう絶対にD&Gは着ない」と宣言した。
一方、ガッバーナさんは「発言の自由」を強調し、ジョンさんに対するボイコット運動を呼びかけて対抗した。