韓国と北朝鮮、統一旗掲げて合同入場へ 平昌五輪
ソウル(CNN) 韓国統一省は17日、来月行われる平昌(ピョンチャン)冬季五輪の開幕式で、韓国と北朝鮮の選手が統一旗を掲げて合同入場行進すると発表した。また、アイスホッケー女子の合同チームを結成する方針で南北が合意したことも明らかにした。
南北は同日、今回の発表に先立ち非武装地帯(DMZ)で協議を行っていた。
南北から派遣されたスキー選手は五輪開幕前に北朝鮮のリゾート施設で合同練習を行う見通し。南北は北朝鮮国内で合同の文化行事も開催する。
北朝鮮は五輪に約230人の応援団を派遣する方針で、パラリンピックにはこれより小規模な選手団や応援団が参加するという。
統一旗には朝鮮半島などが青のシルエットで描かれている。南北は1991年の世界卓球選手権を皮切りに、多くの大会で統一旗を掲げて行進してきた。最近では2006年のトリノ冬季五輪で使われていた。
今回の南北の合意については国際オリンピック委員会(IOC)が承認する必要があるとみられる。合同ホッケーチームの結成など競技に影響が出る合意事項の場合、セレモニー面での提案よりも事情が複雑になってくる可能性もある。
IOCは17日、「興味深い提案」をいくつも受け取ったと説明。一連の提案について20日にスイスで両国の代表団と協議する方針を示した。