米ネットフリックス、カンヌ映画祭への不参加を表明
ニューヨーク(CNNMoney) 米動画配信大手ネットフリックスが今年のカンヌ映画祭に参加しない方針であることが12日までに分かった。同社のコンテンツ最高責任者、テッド・サランドス氏がバラエティー誌のインタビューで明らかにした。
フランス南部で開催される国際的なイベントであるカンヌ映画祭は昨年、新しい規則を導入し、フランス国内で公開されない映画については、コンペティション部門に参加できないと定めた。
サランドス氏はこの新しい規則について、ネットフリックスを狙ったものだとの見方を示す。
新しい規則の下でもネットフリックスの参加は可能だが、サランドス氏は、参加する理由が見当たらないと述べた。
ネットフリックスは昨年、「オクジャ」や「マイヤーウィッツ家の人々」といった作品を出品していた。
バラエティー誌によれば、いずれの作品も受賞はならなかったが、フランス国内の映画事業や組合の一部から反発の声が上がり、新しい規則の導入につながったという。
サランドス氏によれば、フランスには劇場公開された映画は3年間ストリーミング配信できないという法律があるため、ネットフリックスはフランスで作品を公開することはないという。