脚切断されかけたトライアスロン選手、東京パラリンピック出場の夢に挑む
グワラさんは病院に急送され、医師らの努力により足を失わずに済んだが、再び走れるようになるまで2年かかると告げられた。
しかし、手術の5カ月後、グワラさんはランニングを再開した。現在、グワラさんは最長6キロの距離を走れるまで回復した。決して速くはなく、走り方も不格好だが、グワラさんは見た目など気にしない。
ただ、回復への道のりは非常に長い。オリンピック南アフリカ代表のチームドクター、ケビン・シュバン医師によると、神経損傷の治癒に最大で2年かかるという。しかし驚くことに、グワラさんは足を引きずりながら、負傷する前と全く同じトレーニングをこなしている。
パラリンピックへの道
パラアスリートの資格が与えられたグワラさんの今の目標は、2020年の東京パラリンピックにパラサイクリングかパラトライアスロンで出場することだ。
襲撃事件は今でもグワラさんにとって非常に話しづらい経験だ。グワラさんは今でもなぜ自分が襲われたのか分からない。それは警察も同じで、捜査は非常に難航しているという。
アルコールで一度失った人生をトライアスロンで取り戻した。グワラさんは襲撃によりハンデを負ったが、トップに立つという決意はかつてないほど強くなっている。
だからこそ、グワラさんは来る日も来る日もトレーニングを続けている。それは自分や家族のためだけではなく、母国、そして2020年の東京パラリンピックという大きな夢のためでもある。