ワニすむ湖を泳いで縦断、54日かけ世界記録達成 マラウイ
(CNN) 南アフリカの男性が、アフリカ南東部のマラウイにあるマラウイ湖を54日かけて泳ぎ切り、湖を単独で泳いだ距離の過去最長を更新した。ワニが多く生息することで知られる湖で、24日に記録を達成した。
マラウイ湖はマラウイの国土に沿って南北に長く伸びた形をしている。この湖を泳いで縦断した最初の人物となったマーティン・ホッブズさん(45)は、自転車やマラソンといった競技に打ち込んでいたが、背中の負傷を契機に水泳に転向した。
ホッブズさんはCNNの取材に対し「日ごろからアフリカで何かに挑戦したいと思っていたが、機会がなかった」「努力の成果を形として残すことができてうれしい」と、記録達成の喜びを語った。
マラウイ湖には人を襲うこともあるワニや、カバなどが生息している。挑戦開始から54日間毎日泳ぎ続けた結果、ホッブズさんの泳いだ距離はおよそ580キロに達した。マラウイ湖について、ホッブズさんは「自分が見つけた中で最も長く直線距離を取れる湖だった」と説明。「ただ正直に言うと、ワニは恐ろしくて仕方がない」と付け加えた。
1日平均11キロ余りを泳いだホッブズさん。湖は悪天候に見舞われることもあり、1度竜巻が発生したときには継続が危ぶまれる事態となった。
ホッブズさんらのチームは今回の挑戦を通じて、口唇裂・口蓋(がい)裂などの疾患を持つ子どもを支援する南アのチャリティー運動への募金を呼びかけている。これまで1万ドルの募金が寄せられており、今後は公演活動などを行ってさらに金額を増やしたい考えだ。