ピーター・フォンダさん死去、79歳 「イージー・ライダー」に出演
(CNN) 映画「イージー・ライダー」への出演で有名になった米俳優、ピーター・フォンダさんが16日、死去した。79歳だった。マネジャーの男性が同日CNNに明らかにした。
家族の声明によると、肺がんによる呼吸不全のためロサンゼルスの自宅で亡くなったという。
家族は声明で、「深い悲しみとともにピーター・フォンダの他界を発表する」と言及。「人生で最も悲しい瞬間のひとつであり、心の痛みを表現する適切な言葉が見つからない」と述べた。
フォンダさんはハリウッド映画界の名門一家に生まれた。父は伝説的な俳優ヘンリー・フォンダさん、姉は女優で活動家のジェーン・フォンダさんで、娘は女優のブリジット・フォンダさん。
1969年のヒット作「イージー・ライダー」で一躍スターの座に上り詰めた。同映画にはジャック・ニコルソンさんとデニス・ホッパーさんも出演していた。
映画評論家のロジャー・イーバートさんはこの映画を「1960年代後半の結集点のひとつ」と形容。「セックス、ドラッグ、ロックンロール、道を進む自由」をたたえた男の友情映画と評している。
フォンダさんは2007年、米紙ロサンゼルス・タイムズの取材に「仕事が絶えなかったのは『イージー・ライダー』のおかげだ」と語っていた。
1940年2月23日、ニューヨーク生まれ。61年の舞台でブロードウェーデビューを果たした。71年に初の監督作品となる映画「さすらいのカウボーイ」を手掛け、98年には「木洩(も)れ日の中で」でアカデミー主演男優賞にノミネートされた。