ラグビーW杯を36試合観戦、南ア男性がギネス記録目指す
(CNN) ラグビー・ワールドカップ(W杯)が開催中の日本で、全48試合中36試合のチケットを持つ南アフリカ人男性が各地を飛び回っている。目標は個人によるW杯1大会の最多観戦記録を塗り替えることだ。
石油業界幹部のポール・アースキンさん(54)さんは記録更新に真剣に取り組んでいる。挑戦は2年がかりで、費用は約3万3000ドル(約360万円)に上る。
アースキンさんは取材に応じた際、記録挑戦を宣伝する特製ジャージを身に付け、ウェールズ対ジョージア戦が行われる名古屋近郊の豊田スタジアムに電車で向かっていた。記録公認の申請はなかなか骨の折れる手続きだと説明する。
まず、大会の3カ月前に挑戦内容を登録しなければならなかった。
続けて36試合すべてを観戦したことを証明するため、チケットの半券、試合前の国歌斉唱に立ち会ったという証拠写真、証人2人の署名、スタジアムまでの移動方法を詳しく記したメモを提出する必要がある。
日本国内のラグビーW杯試合会場のある都市/CNN
大会終了時にはデータをまとめてギネス社に送る予定だ。これらを全てこなして記録が認定されても、得るものは何もない。
アースキンさんは笑って、子どもたちには喜んでもらえるかもしれないと説明する。「子どもたちは『お父さんの記録だ』と言うだろうね」
日本には42日間の日程で滞在。26日には神戸でイングランドが米国を下した試合を観戦した。11月には横浜で決勝を観戦する。
日程に数多くの試合を詰め込んでいるものの、見逃す心配はしていない。「JRが遅れることはない」(アースキンさん)
生活用品は小さなバックパックに入れ、身軽に旅をしている。荷物はあらゆる物を2つずつ。ただ、ひげそりは持っていない。11月にひげ面で旅疲れを感じながら帰宅し、妻に報告する予定だ。