中国の有名テニス選手、前副首相の性的暴行を告発 ネット検閲広がる
香港(CNN) 中国テニスのスター選手、彭帥さん(35)が中国大手SNSウェイボー(微博)への投稿で、中国共産党幹部だった張高麗(チャンカオリー)前副首相(75)に性的関係を迫られていたと訴えた。中国当局は直ちに検閲を強化し、ネット上に出回った政治スキャンダルの痕跡をかき消そうと躍起になっている。
彭さんはウィンブルドン選手権や全仏オープンの女子ダブルスで優勝した実績をもつ有名選手。ウェイボーの画面のスクリーンショットによると、問題の投稿は2日、彭さん本人のアカウントに投稿され、その後削除された。
CNNの独自取材では問題の投稿の信憑(しんぴょう)性を確認できていない。CNNは彭さんにコメントを求めている。
張氏に宛てた公開書簡の形で掲載された投稿の中で、彭さんは張氏との関係が断続的に10年以上続き、自分は張氏に心を開いたと告白。「なぜあなたは私のところに戻ってきて、私をあなたの自宅に連れて行き、セックスを強要しなければならなかったのですか? 確かに私には、何の証拠もありません。証拠を持つことは不可能です」と記している。
「私がどれほど嫌悪感を覚えたかは言い表すことができません。私はまだ人間でいる?と何度自分自身に問いかけたことか。私は歩く死体のような気持ちでした。毎日演じていました。どれが本当の自分なのか」