猫虐待動画のサッカー選手、180時間の社会奉仕命令 英裁判所
(CNN) 英サッカーチームのウェストハムに所属するフランス代表選手のクル・ズマ被告が、猫を虐待した罪を認めたことを受け、英ロンドンのテムズ治安判事裁判所で1日、180時間の社会奉仕を命じられた。PAメディアが伝えた。
猫虐待の場面は弟のヨアン被告が動画で撮影。ズマ被告が飼い猫に靴を投げつけたり、顔を平手打ちにしたり、部屋中を追い回して蹴り飛ばしたりする映像が2月、ネットに投稿された。これを受けて英動物福祉団体のRSPCAが調査に乗り出した。
テムズ治安判事裁判所はズマ被告に対し、5年間の猫飼育禁止も言い渡し、約9000ポンド(約146万円)の罰金支払いを命じた。
弟のヨアン被告も兄の犯行に加担した幇助(ほうじょ)の罪を認め、動物福祉法に基づき140時間の社会奉仕を命じられた。
ズマ被告の飼い猫2匹はRSPCAが2月に保護して、新しい飼い主を探している。
ウェストハムの広報は「こうした行為は容認できず、当サッカークラブの価値観にそぐわない」と述べて動物虐待を非難する立場を強調。ズマ被告に対しては、問題の映像が浮上してから48時間以内に罰金を命じたと述べ、全額を動物福祉のために寄付すると表明した。
事件を受けてズマ被告はアディダスのスポンサー契約を打ち切られ、ネット上で人種差別の暴言を浴びせられたと伝えられている。