シュワルツェネッガーさんの未申告の高級時計、4300万円で落札 気候関連の慈善オークションで
(CNN) 俳優で米カリフォルニア州の元知事アーノルド・シュワルツェネッガーさんが独ミュンヘンの空港で一時拘束される原因となった高級時計が、オーストリアで開かれたオークションで27万ユーロ(約4300万円)で落札された。
オークションはシュワルツェネッガーさんが主催する気候変動問題に特化した慈善団体の資金集めの一環。この日の売り上げは総額131万ユーロだった。
夕食会を兼ねたオークションには米国のジョン・ケリー気候変動問題担当大統領特使など気候変動対策に取り組む要人らが出席。美術品や宝石類なども合わせて落札された。
夕食会の席でシュワルツェネッガーさんは、環境汚染との戦いでここまで大きな進展があったと強調。「今日は非常に多くの人々が、解決策の一端を担うべくこの場に来てくれた」と感謝を表明した。
シュワルツェネッガーさんは17日、ドイツ入国時にスイスの高級ブランド、オーデマ・ピゲ製の高級時計を申告しなかったとして、税金に関する刑事手続きの対象となっていた。
ミュンヘンの税関広報はシュワルツェネッガーさんについて、「製品を申告しなかった。欧州連合(EU)にとどめる目的でEU以外の国から輸入された製品だ。この手続きは誰であろうと適用される」と強調した。
同広報によれば、シュワルツェネッガーさんはミュンヘンの空港で2時間以上拘束された後、釈放されたという。
本人に近い関係者によると、シュワルツェネッガーさんは問題の時計に対して想定される税金を前払いすることに同意。しかし係員が1時間かけてもクレジットカードのマシンを使用できず、結局あきらめてシュワルツェネッガーさんを銀行に連れて行き、ATMから現金を引き出させようとしたという。
しかしATMで引き出せる限度額では到底足りず、銀行は閉まっていた。
そこで引き返すと、別の係員が新しいクレジットカードのマシンを持ち込んで、ようやくうまくいったという。